「春から同棲したいね。」
と話していたけど、実際は現実的な話じゃないと薄々感じていた。
26歳学生、何せ金がない。
資格をとり、4月から働くとしてもその給料が振り込まれるのは5月末。
3月も働いているから給料は入るけど、もちろん正社員ほどでは無い。とすると一緒に住めるのは5月末頃になるかなと考えていた。
臓器売って生計を立てるぐらいでないと見通しが立たないと頭を悩ませ凹む日が続いた。もちろん売らないけど。
土曜日の夜、布団に入りながらこのことを伝えた。
2月に限っては国試前でほとんど働かなかったため、そもそも4月末までしばらく会えないかもしれないこと。
4月から一緒に暮らすには私の手元に蓄えが無いこと、資格を取ってから働いた分は5月に入ること。
そう伝えると恋人は、2人でやっていくために自分は動いているから大丈夫だと「これから一緒に暮らすのなら1ヶ月はどうってことないから、4月からこっちに来なよ。」と計画を考えてくれた。
いつも私の一歩も二歩も先を行く。
わかった?と聞かれて素直に頷けない私に「気にしなくていいと言っても、あなたの性格上それが難しいのはわかるけど」と話され、そんなことも理解した上で話してるんだと涙が出た。
恋人が私のことを考え話す時、言葉に混じりっ気が無いなと感じる。社会に対してひねくれ混じりっ気しかない恋人が(風評被害)
ただ純粋に私を助けたくて話す。
本当に抱えきれないほどの、愛情を貰っている。
色んなことを我慢してきたんだからと言ってくれた恋人に、私の置かれてる状況をこの人たった一人が理解してくれてたらそれで良いと思えた。
家を出ることが難しく、少し事情が複雑ですんなり進むかわからない。それでも「5月末まで待てないよ。」と優しく話す恋人のところに飛び移れたら。
この夜話したことで、前よりも見通しを立てることができた。
もう少し。そんな気がする。
恋人は私より体温が高く暖かい。そう思いながら寝た土曜日の夜。忘れたくない日の記録日記。