寝ながら考えること。

同性の恋人とのこと。あとは思いつき日記。

絶望everyday。

 

最近何がなんだかわからなくなってきた。考えれば考えるほど思考の迷路に入るようで、ついに出られなくなった。

お母さんとする通勤定期のやりとり一つでさえ心に重くのしかかる。購入したのは自宅から職場までの定期券、何も変わらなかった。

 

土曜日の夜、上野の街は喧騒に包まれているのに私と恋人だけが沈黙を守っていた。駅に向かう道がこんなに長く感じたのは初めてだった。

外は春の兆しを感じる暖かい風が吹いていた。

 

まだつぼみの桜も、次会うときには散っているだろう。途方もない日々、春が無くなったような気分。

母の知らない日。

 

「aちゃんと同棲しようと思ってる。」

卒業式に向かう電車の中で母親に話した。

え?いつから?と返されて、何となくの日取りは決めていたけどそれより前に進むのが怖くてはぐらかした。

家を出ていくと思っていてと話すと「しばらく家にいてくれないと困るんだけど」と冷笑するように言った。

母はそう考えているだろうとわかっていても、はっきり伝えられると面を食らう。

その後その話は続けなかった。

ただもう何もかも考えるのを辞めたくなる、放棄したくなるほど絶望させられて、あと何回この絶望に付き合えばいいんだろうと暗澹とした。

目の前が真っ暗になった一日、一緒に居た恋人に申し訳なく思う。何かを諦めて何も話せなかったことを申し訳なく思う。

「話してくれないとわからないよ」と言いそれでも後ろからくっついて寝てくれた、暖かさに包まれて眠った。

土曜日の夜。

 

「春から同棲したいね。」

と話していたけど、実際は現実的な話じゃないと薄々感じていた。

26歳学生、何せ金がない。

資格をとり、4月から働くとしてもその給料が振り込まれるのは5月末。

3月も働いているから給料は入るけど、もちろん正社員ほどでは無い。とすると一緒に住めるのは5月末頃になるかなと考えていた。

臓器売って生計を立てるぐらいでないと見通しが立たないと頭を悩ませ凹む日が続いた。もちろん売らないけど。


土曜日の夜、布団に入りながらこのことを伝えた。

2月に限っては国試前でほとんど働かなかったため、そもそも4月末までしばらく会えないかもしれないこと。

4月から一緒に暮らすには私の手元に蓄えが無いこと、資格を取ってから働いた分は5月に入ること。

 

そう伝えると恋人は、2人でやっていくために自分は動いているから大丈夫だと「これから一緒に暮らすのなら1ヶ月はどうってことないから、4月からこっちに来なよ。」と計画を考えてくれた。

いつも私の一歩も二歩も先を行く。

わかった?と聞かれて素直に頷けない私に「気にしなくていいと言っても、あなたの性格上それが難しいのはわかるけど」と話され、そんなことも理解した上で話してるんだと涙が出た。

 

恋人が私のことを考え話す時、言葉に混じりっ気が無いなと感じる。社会に対してひねくれ混じりっ気しかない恋人が(風評被害)

ただ純粋に私を助けたくて話す。

本当に抱えきれないほどの、愛情を貰っている。

 

色んなことを我慢してきたんだからと言ってくれた恋人に、私の置かれてる状況をこの人たった一人が理解してくれてたらそれで良いと思えた。

 

家を出ることが難しく、少し事情が複雑ですんなり進むかわからない。それでも「5月末まで待てないよ。」と優しく話す恋人のところに飛び移れたら。

この夜話したことで、前よりも見通しを立てることができた。

もう少し。そんな気がする。

 

恋人は私より体温が高く暖かい。そう思いながら寝た土曜日の夜。忘れたくない日の記録日記。

残り6日間。

 

3年間最後の定期テストが終わった。

卒業試験にも無事合格した、後は国試を受けるだけ。あと1週間、やっとここまで来た。

 

みんなよく「過ぎてみるとあっという間だよ!」と言うけど、私はしっかり3年かかった、長かったなと体感してる。

 

恋人とは1年生の後期、冬に出会った。2年と3年の間まるまる恋人が見守ってくれていた。

 

2年の時、学籍番号を間違えて0点を取った私に「国試前にそのミスをしてよかったよ!次からは絶対にそのミスをしないでしょう?」と励ましてくれた。

母親は「気にしてもしょうがない笑」と私を励ましたが、恋人は「落ち込むだけ落ち込んでていいからね。」と言ってくれた。

実習と深夜バイトを掛け持ちしていた時は、バイトが終わる時間まで起きようとしてくれていた。(特技が早寝な恋人、殆ど失敗してて可愛いかった。)

バイト終わり車で迎えに来てくれて、深夜ドライブしながらお家に泊まりに行ったこともあった。

 

頑張れない。と嘆く私に「私がいるからね。大丈夫だよ。」と言ってくれた。

 

1人で生きるために手に職を持とうと行動していたけど、恋人と出会ってからは恋人と一緒に生きるためにこの資格を取ろうと思うようになっていた。

自分のためでもあり相手のためでもあることは力になった。


「恋人がいるのといないの、どっちの方が頑張れると思う?」と聞いたら

「やっぱり恋人がいる方じゃない?ほら夕子も好きな人と励ましあえたらって言ってたじゃん。」って返ってきたの面白かった。(耳をすませばが大好きでかわいい。)

 

誰と付き合っても、その人の存在が励ましになることはなかったけど今の恋人にはそう思う。

社会人になって苦しくなったときに、恋人が家にいてくれたら気が紛れるかなとふと思った。

戸田恵梨香さんが言った『この人がいる』っていう安心感が芽生えて、ようやく『1人で死なずにすむ』と少し楽になった部分はありました』の意味が何となくわかる。

 

どんなに嫌なことが続いても恋人といる時間だけは忘れられて、夜も恋人が隣にいれば眠ることが出来た。隣で好きな人の体温を感じていると悩みも一緒に溶けていく気がする。

一緒に住むまではまだ少し時間がかかるけど、必ず同じお家に帰れるように頑張ろう。

 

全て終わったら恋人とゆっくり出掛けたい。

ミスド食べ放題、昼飲み、恋人のメガネを見に行く、私の洋服を見に行く。

去年は大雨だったから、今年は晴れた日に花見をしたい。

それもこれもまずは国試。

3年間のうちの残り6日間、恋人とカウントダウンしながら毎日を乗り越えよう。

 

おわり。

「aさん」が「aちゃん」に変わるまで。

 

「aちゃんはどんな内容の話を読んでみたい?」と聞いてみたら

「私に会うと決めた理由」と返ってきた。

かわいい。知りたがりでかわいい。

(きっとそれを読みたいのはあなただけだよ…。)

と思ったけどここは私の備忘録としての役目があるので、恋人の希望に応えるという大義名分を掲げ思い出し書きをしようと思う。


冒頭に書いた「aちゃん」が自分に会いたいと思った理由を聞きたいと言ってきた(そうは言ってない)私の恋人です。かわいいね。

 


セクマイが恋人を作る手段は、セクマイ用のアプリかTwitter(セクマイの輪)を使うかに二分していると思う。それか2丁目に行って知り合うか。

たまに「恋人は元ストレートです」という猛者がいてびっくりする。ストレートの子を落とすなんて漫画の中だけの話だと思ってた。超人・スーパーアルティメットレズすぎる。

そんな人達にこそ、警察ばりに尋問してお話を聞いてみたい。(いつか聞かせてね、そこのお二人。)


私は叶わない恋に挑む技量も鋼の心も持ち合わせていないので、

はなから恋愛対象は「女の子を好きな女の子」

同じく同性愛者であることが、わざわざ口に出して条件にあげることの無い第一条件だった。


その第一条件を満たすために作ったTwitterのアカウントで出会ったのが「aさん」。

 

#セクマイさんと繋がりたい。

もはや親の顔より見た。通行手形みたいなもの。(見覚えのない人、さてはモグリだな?)

私もこのタグを使うことで、セクマイの輪を広げることができた。

 

aさんのTwitterには「歯並びでも見ていってください。」と書かれていたので

「歯並びのオタクなので、是非見て帰りたいです〜!」と送り私たちはフォロワー同士になった。


Twitterは一対一の会話が求められるアプリのように、「お名前は何ですか?」「お休みは何をしてますか?」とアキネイターのごとく質問を繰り返さなくても、相手の性格や暮らしが何気ないツイートから想像することができた。(深淵をのぞく時、深淵もまた…)

 

Twitterで見ていたaさんは、平日の朝に"今日履いてるスニーカー"のツイートをするか仕事終わりに"今日あったこと"を1〜2個ツイートし、休日は映画やアニメを見て過ごしていた。(え、監視しすぎじゃない?ストーカーだったのかな?取り調べ室行った方がいい??)

バリバリのコロナ禍、緊急事態宣言中だったこともあり大体の人がそのように過ごしていたかもしれない。

 

沢山のツイートが流れていくタイムラインの中で、目に留まりこの人のこと気になるな〜に変わっていった理由の一つが興味のある映画が似ている。だった。


私はハッピージャムジャムとは程遠く、ポップな映画を当たり前に享受できるほど明るい性格に育たなかった。映画にしろ小説にしろ陰鬱とした話が好きだった。暗ければ暗いほど肌に合ってた。「はい、よかったね。」というお涙頂戴結末もいらない。

(百合は別、女の子は明るく楽園のようなところでキャッキャしてて欲しい。そのまま閉じ込めてしまいたい。)

「重い映画がすき。」という私の呟きに

「私も胸糞映画大好きです!」とリプが来ていた。

その流れでどんな映画が好きかを話し、事実に基づいてる映画や邦画が好きという情報を知ることができた。

aさんは私よりさらに胸糞、グロ、スリラー系が好きだった。

(実はaさんに感化されて呟いたってことはここだけの秘密にするね。だって話してみたかったんだもん。)

この映画好きかもしれないです。と勧めてくれた時は光の速さでNetflixのマイリストに登録し週末に見た。もちろん、もっと話してみたくて。


そんなある日、いつものように朝食を食べているとテレビから『空白』という映画の宣伝が流れてきた。これ面白そうだなと思っていたら

「最近は『空白』って映画が気になってます!」とaさんからリプが届いていた。


えっ?運命???

運命、感じていいかな??

(きみゆき/ももいろクローバーZ)

 

好きな映画の系統が似ていれば、同じ映画に興味を持つのは至極当然のこと。

それでも宣伝を見て、aさんも好きそうだなぁ…なんて考えたりしていたから何だかとても嬉しかった。


日増しにaさんのツイートを気にするようになっていた。私はもうaさんのファンだった。

aさんは時々何か物申したそうな呟きをした。(最悪じゃん)


これが会いたいなと思った二つ目の理由。

日々のツイートが面白かった。


ただ一つ感想を呟くというよりは捻りを入れ、ネタに昇華して呟いてるところが好きだった。

ユーモアのある人は魅力的に映る。

毎日何か呟いてるかな〜と見ていた。(深淵)

ブラックユーモア風味なので、美味しいと思うかは人によると思う。私にはドツボだった。

 

ここで過去のツイートを引用したいところだけど、風評被害の可能性も考え断念した。

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質問箱で性格の悪さについて聞かれてた時は笑った。

 

三つ目の理由は、着ている服がかわいい。だった。

たまに載せてくれる写真に写る服装がかわいかった。私自身ファッションに興味はなかったが、自分が着る服と見て可愛いと思うことは別だった。ときめくような、こんな女の子良いな〜と思う服装だった。

aさんはいつも好きなものを着て、好きなスニーカーを履き自分の気分を上げているように見えた。

こだわりを持っている人は強い、それだけで他と違って見えた。(今は全身ユニクロでよくない?ってよく言ってるけど、そんなところも好き。)


思いついた大きな理由はこの3つ。

だからと言って急に「はぁっ、会いたい♡」まで感情が乗るかというと、そうではない。そんなスピード型レズになれてたら私はもっとパワフルだった、きっとレインボーシートを敷いて道のど真ん中歩いてた。

 

好きなこと以外超出不精。

アイドルを追っかけてる時以外、足枷でもつけられてるんじゃないかと錯覚するぐらい足取りが重い。

 

それでも同じ映画を見たいと思ってることやおすすめしてくれた映画を見たりして、1週間に1回はリプをしていたと思う。

結局物を言うのは数、積み重ねだった。


いつだか私の好きなアニメをaさんが見ていたので

「私もそのアニメ好きです!そのアニメ見てるなんて、aさん推せます…。(一般人を推すな)」とリプを送った時

「このアニメ面白いですね〜!推してるのは私ですよ笑」と返ってきた。

 

沸いた。

嬉しくてスクショして保存までした。相手の常套句に踊らされているのは分かっていたが、別にそれでもよかった。元来オタ気質なので、推されるより推すことのほうが楽しい。


ちなみに私は会う2ヶ月前にリプで「aさんと会う前の日は髪の毛をショートにします〜。」と伝え、ガチでショートにして会いに行きました。

(それってもう好きじゃん!って思うじゃん?それはそうなんだけどもう少しお話しするね。)


この時すでに、この人と会話するのが楽しい!もっと知りたい!のフェーズに入っていた。

しかし、たかがTwitter

日常は透けて見ることが出来るが、結局相手を想像するにとどまりいくらスクロールしても画面から出てくることはない。

「姿は見えないのに言葉だけ見えちゃってるんだ。」(天ノ弱/GUMI) の状態。

言葉しか見えない、実態があるようでない。

女の子はもちろん女の子というだけでめちゃくちゃ可愛いが、声や表情・仕草が加わることで細部に可愛さが宿る。

この人がどんな話し方をするのか、どんな仕草をするのか知りたくなった。だから勇気を出してDMを送ることにした。(まじで勇気出したよ…まじで快挙だよ…。讃えてほしいくらいだよ…。)


そこからは話が早かった、いつ会いますか?と聞かれたので一刻も早く会いたくて(もう好きじゃん)

11月の1週目を指定した。

そこから会うまで約3週間、毎日DMで会話した。

ここではアプリさながらの一対一の会話が必要になった。「休みの日は何してますか?」「普段何を聞きますか?」「女の子鑑賞会したいですよね。」「缶ビールで好きなラベルは?」と。

毎日返信が楽しみだった。人生にログインボーナスを貰ってる気分だった。おすすめされた曲はソッコー聴いた。おすすめしてくれたネトフリのドラマもその日から見始めた。ここにスピード感溢れるレズが誕生した。


そうだった。私は好きなもの人に対しては超行動派だったことを思い出した。言葉が行動に勝つことは無い。行動が伴ってこそ言葉に効力が現れる。

相手のことを知るには相手の好きなものを知ることが1番の近道、だからすぐに行動し示した。

(後々恋人に聞いたら、すぐ聞いてくれて嬉しかったけど好きなのは伝わってなかったよ。と言われた。伝わってないなら行動してないのと同じ。でも行動の機会は1回切りじゃ無いはずだから、対した問題じゃない。ちょっと、いやかなり凹んだけど…。)


DMでの印象はTwitterのリプライとさほど変わらない、丁寧で相手の話をよく聞く人だなと思った。私が質問し相手も質問をしてきた。

色々な話をするけど踏み込んだ話を一切してこなかった、セクマイにありがちな質問(察してほしい)をされてたらゲンナリしていただろう。私は宗教上の理由で禁止されているので誰も聞いてこないでほしい。マジで。


話していて私が1番良いなあと思ったのは、DMに移動しても変わらず呼び方が「zooさん」だったこと。私にとって心地よい距離感が続いた。


そして私は会う三日前に美容室に行き、髪をショートに整え、のちに恋人となる「aさん」に会うことができた。

 

仕事終わり、DMで「今から向かいます!」と送り飛び乗った電車。いつもより手すりが揺れてるように感じた。

待ち合わせ場所は新宿駅のライオン前。

aさんは青色のパーカーを着て立っていた。

緊張で心臓が口から飛び出そうだった。

横断歩道で信号が変わるのを待ちながら、少しだけ会話をした。

「そういえば名前はなんていうの?」

「〇〇です。」

「かわいい名前だね。私は〇〇って言うんだけど好きなように呼んでね。」

 

この日から「aさん」は「aちゃん」に変わった。

 

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ここまで書き起こしたけど、お店に入った後のことはお互い緊張していて何を話したか悲しいぐらい覚えてない。そんなことある?って思うけど、あるらしい。私も恋人も覚えてなかった、、、

(私達本当に会ってた…?幻?イマジナリーの世界…?)


しかし会えたことで私の恋はようやくスタートすることができた。こんな日記を残して。

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生え癖で右側の毛先がどうしても跳ねてしまうということは付き合ってから知った。かわいい。天使のスキップって名付けようかな。

 

初めて会った日を思い出すにあたって、

恋人に「私は好きな人と付き合えない運命なんですよ〜。」と話した記憶があるよって言ったら

「確かに言ってたね!でも付き合えたね。」

と返ってきた。トキメキ。

 

「好きすぎて付き合いたいと思えない」と思い始めたのはもう少し先の話。またいつか。

 

おわり。

母へのカミングアウトを選んだ日。

26歳になった誕生日、同性と付き合ってることを母にカミングアウトした。

同時にレズビアンであることも伝えた。


「カミングアウト」という言い方はいささか仰々しいように感じるけど、結局そう表すしかないような日々だったと思う。

("自分が同性愛者だと自覚するまでの日々"を書き始めると、何回スクロールしても読み終わらないぐらい長くなってしまうのでカミングアウトについてのみ書きたい。できればコラムぐらい短く済ませたい。)

 

私には同性の恋人がいる。

初めて会ってから数えると、もう2年は過ぎた。

今まで一度も考えることがなかった「誰かと人生を歩む」ということを初めて想像することが出来た。

一緒に美味しいものを食べ、一緒に笑い合い

共に時間を過ごしていく中で、この人と生きていくんだと確信を持つことが出来た。

そんな恋人との将来を考えた時、母へのカミングアウトは避けて通れなかった。

 

「カミングアウト」には犠牲が伴うと私は思う。

理解してくれるかも知れない、自分を知ってもらえるかも知れない。それと同時に十数年かけて噛み砕きようやく飲み込むことができた苦悩を、相手にも同じだけ背負わせてしまうかもしれない。

それを前提に伝えなければならない。

(ストレートに生まれていたら、わざわざ説明する必要のなかったことで頭を抱えなきゃいけないなんて疲れちゃうよね。)

 

本当は、同性愛者であることは墓場まで持っていきたかった。親には一生伝えることがないと思っていた。その考えを覆し、覚悟を決めるに至ったのは人生の伴侶としたい恋人と出会ったから。

 

幸い私の母はカミングアウト以前から「LGBTQ」や「同性愛者」に対して寛容だったこともあり、「あなたのお母さんは話しても大丈夫だと思うよ。」という恋人の意見が背中を押して誕生日に伝えることができた。

返ってきたのは「そうだと思ってたよ笑」の一言。(あっけらかんとして母らしいね。)

あまりにもすんなりと受け入れられたので、のれんに腕押しのような感じと「そうだよね。」という安堵感を覚えた。

 

日本はまだ同性同士が結婚することはできない、もし同性婚を選ぶことができても私たちは結婚しないだろう。

それでもあの日伝えたことが「私はこの人とこの先の人生を一緒に生きていくんだ。」という意思表示だと伝わっていて欲しい。(今までひた隠しにしてた割にわがままだけど。)


私は今後も、職場や友達にリスクを冒してまでカミングアウトすることはないだろう。これから何度も恋人の性別を偽り、時には透明なものとして周りに話すと思う。その度に細かく傷ついていくと思う。

それでも私は確かに同性愛者として生まれ、同性の恋人と出会い一緒に生きている。

この先も恋人が、Twitterのセクマイさんが

そしてこれからは私の母が、その存在を事実にしてくれる。それだけで十分、私たちはちゃんと姿を持っていると感じることができる。

 

「2人でいれば大丈夫だね。」と恋人が私に言い救うように、私もまた隣を歩くことで恋人を透明にしない存在になれたらと思う。

(でも今年は同性カップルの友達が欲しいな。)(というカミングアウト)

 

最後に、

私は今もカミングアウト推奨派ではありません。相手との関係性を見極めなければ、伝えることで傷つくことが往々にしてあるから。

現に私の恋人は"誰にも言わない"ということを徹底しているし、私はそれを尊重したい。

ただ一日でも早く、「カミングアウト」なんて大袈裟な言い方をしなくて良い世の中になって欲しいと切に願います。

 

おわり。

寝ながら考えること。

 

簡潔にまとまった情報が求められてる中、ブログを始めるのもナンセンスかなと思ったけど

この前、恋人が『今どき有線のイヤホン使ってるの良くない?』と言っていたことを思い出してなんとなく始めて見ることにした。

私と恋人(同性カップル)のこととか、書きながら残していこうかな。

 

明るくポップじゃないほうの同性カップルだけど、日々変わるLGBTQの取り巻く環境を2人で見ていきたいな。